寝るときに俺はいつも母さんの側に居た。
子供の時期は、母さんは心臓が持病だったので
夜中発作ときにすぐ薬を飲ませるように。
いつの間に母さんは心臓の持病は好転して発作は無くなったが
この習慣は変わらないまま。
今は73歳の母さんは、ちょっと語呂は悪くなった
腰が悪くて風邪引きやすく、血圧が高いが
幸いまあまあそこそこ元気。
今は引っ越しを準備してるから
もう30年住んだこの家を見て、ああ、色々がありましたな。
ここに引っ越した時は中1なのに、今もう中年のおっさんだ。
ものを捨てる過程に、自分も色々変わりましたなと実感した。
少年時期に写真たくさん撮って、ゲームカセットを大事に抱いて
自分の原稿をカラーコピーして、音楽を録音でカセット保存して
色んなものを大事して抱いてた。捨てたくない。
でももう、そんなに抱ける歳じゃなかった。
本当に大事なことは、そんなに無かった。
1枚1枚大事に描いてた漫画も絵も、
実は人にとって暇つぶしのお菓子ようなもの。
誰もすぐ忘れていく。
本人でさえも、忘れていく。存在は小さいなっていく。
人生はそんなもんだよね。大事だったものは、
年に連れに1つずつ小さくなっていく。
ここの家に引っ越しばかりの頃、母さんまだ42歳だった。
ええ、今の俺の歳なんだ。ちょうど30歳差だからね
父さんはすぐ認知症で親孝行があんまりやらなかったが
母さんの場合はいっぱいしましたと思います。
それでも、母さんは老いていく。
大事に看護すれば、まだ少し時間があると思うけど
人生の時間は本当に短ったなぁ。
70年は、あんまり短った。
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