........42巻の話は時々が思い出す。
ドラゴンボールの世界観では力はほぼ絶対的。
弱いでも弱い人なりに役に立つ、ような姿勢は基本的に無い。
ただ足を止めるでも時間稼ぎでも、力が要る。
後半になるとピッコロ以下のクラスは殆ど役に立たない。
力は足りないでも知恵で何とかになる所がほぼ無い。
だからこそ、最終巻の話が1つ良い”物語”になるのは目立つ。
あの話だけ力以外の”何かが”見せていた。
そして非常に珍しくキャラの心理描写もやっている。
この巻だけバトルを描いてる漫画ではなく
”物語”を描いてる漫画であった。
鳥山先生は自分もよく知っているはず。
力なんて全てではない。
読者の要望に応じすぎて力を過大に描写したから、
力さえあれば敵を倒す、死んだ人も簡単に生き返る
ような状態は終盤になると色んな不満が溜まっている。
だからこそクライマックスは
サタンで呼び出した元気玉が決め手になっていた。
今まで力で全てを何とかしたが
最後の最後だけは”心”の話になっていた。
それは鳥山先生の1つ本音と思う。
そして先生はバトルをそんなに好きじゃないと思わせた。
まあ嫌いも無いと思うけど、やっぱり疲れたと思う。
それでもクライマックスで見たものは、
鳥山先生が”物語”を描く気持ちは最後まで忘れていなかったという。
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