2021/10/09

幸せハンス

 https://www.grimmstories.com/ja/grimm_dowa/shiawase_hansu

グリム童話集』(第83番)の話。7年間忠実に仕えたハンスが、主人から頭ほどの大きさの金の塊をもらって、帰路につく。重くなったところへ馬に乗った騎士に出会い、馬と交換。しかしやがて馬に投げ出され、百姓の雌牛と交換。乳を搾ろうとしても出ず、逆にけ飛ばされたので肉屋の子豚と交換。よく肥えたガチョウを抱えた男に、村長の豚の子が盗まれて、捜索中だから危いといわれ、ガチョウと交換。鋏(はさみ)研ぎに出会い、手仕事は金もうけになると聞いて、砥石(といし)およびただの重い石と交換。井戸のへりに置いて水を飲もうとしたとき、思わず石が井戸へ落ちると、神様が自分を石の重荷から解放してくれた、と感謝する。ほとんど全ヨーロッパに分布する話である。日本の『わらしべ長者』は逆に、小さい物からしだいに価値ある物へと交換を続けていく。

.......この物語、わらしべ長者の真逆なんだ!

へえ、面白い。

熊山社長の「わらしべ長者編」にこのアイデアを併用したい。

虎谷は『小さいものが欲しいのに交換すればするほど大きくなる』
熊山は『大きいものが欲しいのに交換すればするほど小さくなる』


物語は二人の交換で交錯していく。

ラスト虎谷は『バナナ王国の王様になる利権契約』をもらって
熊山は『5色のクリップを手に入った』

困った二人は、結局手元のものを交換した。

めでたしめでたし

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