眠れないので、漫画論を書く。
漫画とアニメとゲーム、3つ娯楽として力関係は変わっていた。
ネット....もうちょっと精確に言えばスマホの出現で全て変わった。
漫画はかつて一番優勢なメディア。
テレビがなければ見られないアニメ、遊べないゲームと比べて
どこでも読める漫画の機動性は最有利だった。
スマホがあったから
『どこでもゲームやれる、どこでもアニメを観れる。』
漫画は劣勢になっていく。
それでも漫画を読む人のは多い。でも今は女性の方が多い。
男性は刺激な娯楽を好きなので、アニメやゲームに流される。
だから今の時代は漫画は女性の声が強い。
なのでかつて「バトルで爽快感が売りの漫画は売れなくなる」
代わりに「心理描写は精密な女性にウケる漫画は売れる」
『女性な感情が売れる』だから
男ような攻撃的、ストレート的な、雄的な表現は受けなくなった。
そしてツイッターでは、
可愛い女の絵はバズる。でもかっこいい男の絵はバズらない。
理由はシンプル、可愛い女の子は男も女も好きだから。
そういう意味では、俺が描いた漫画は多分バズらない。
女性向けの要素は基本的に好きじゃないだから。
そして男性受けやすいのは、ゲーム(異世界系)の作品。
そう、「逃避は当たり前」ような時代になった。
今の時代の男性もう『闘争本能』を求めない。
今の社会の価値観はそうなんだから。
戦える男もう褒められない。
男は「感情を読む、機嫌をとる」ように要求されるようになった。
日本まだここまで露骨じゃないけど
こういう空気で台湾の漫画は非常に目立つ。
漫画は女の土壇場になってしまう。
「感情の繊細さ」を描けない漫画家は生き残れない。
多数決で勝負なら、俺の作風は勝ち目がない。
だから徹底的に「スキマ」を狙うしかない。
前にも書いたように
100万部の作品を狙うべきじゃない。
売り上げ1000部でも生き残る方法で頑張るしかない。
ある意味、すごい時代と思います。
オスはここまで劣勢になるとは、すごく不思議だった。
今のジャンプを読んで驚愕したわ。
もはや8割程度の主人公が「わんぱく元気な男の子」じゃない。
怖えええ。マジで。
漫画好きの10代少年にとって、今は一番不幸の時代かもしれない。
こんなのジャンプを読まされたのか....
それでも俺は漫画が一番好きな理由は
漫画はモノクロだから、情報は厳格に選別される。
色と音がない、でも『表情』の情報が欠けない。
小説はこれができない。
そういう意味では
俺にとって漫画の上位互換のメディアは存在しない。
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