今日はアニメ会社の企画や進捗審査。
今回もとても勉強になりました。
ざっくり言えば企画は
『3巻分の漫画と8分実写マイクロムービーの制作』。
これ上手くいけば90分の映画を作りたいという。
審査員に、映画に詳しい人がいた。
いろいろがアドバイスをしました。
予算のことを、版権や商売のこと、そしてスポンザーや
クラウドファンディングのことについで
この企画の不足面。
俺は漫画専門だから、この漫画を読んだら色々が心配してきた。
最初の予定が150ページなのに、
後半になると330ページに膨らめた
スケジュールが大幅に遅くなった上に
作画は絵柄が古くて雑。売り物レベルになっていない。
しかもこの時点で出版相関の事務まだやっていない。
さらにこの漫画はキャラが相当に弱い
SFのクラウドコンピューティング話なので
読者にとって敵キャラも存在しない、システム的にも
専門のデジタル向けの演出ビジョンを用意していない
映画用のアイデアを無理矢理に漫画に詰める感じ。
メディア相性の調整はほぼしていない。
はっきり言って全体的に地味すぎる。
センスが古い、作画レベルも足りない。
一応ちゃんとアドバイスはしたけど
向こうの監督さんはこう言った
『確かにそうだけど、派手なUIはなんか誰もやっているし
ありがちと思うなので、ストーリーをちゃんとしたい...』
あ、これを聞いたら問題がわかってないと思った。
多分映像制作面も似てる問題と思う
監督が言い出した予算は普通の映画の2倍以上
多分そういうことに関して、専門外かもしれない
この会社はアニメ会社だから
アニメなら得意だが、
漫画や実写映画は色んなことがわからないのが仕方ない。
でもこれはすごく考えさせました。
得手不得手があるのに
クリエーター自分のわがままで
会社にとって不得手のやり方を選んでしまうケース。
千万レベルの予算を使っているのに
ここまで明確問題が残っている、コケる確率が高そう....
会社で作品を作るのが本当に大変だ。
やることが多くなると、問題も多くなる。
自分ができること、できないことを把握しないと危ない...
というケースでした。
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