葦原先生の読み切り「ROOM303」を読んで、ゾッとした。
WTに『情報の出し方』すごく上手いのが分かるが、
デビュー作では
『まだそこまで上手くないけど「情報」に異常に興味がある』
の所を見ると
『情報を整理、隠し方や提示の方法』の事に執念を感じる。
最初から並の人間よりレベル20上だこれ....
というわけでちょっとメモ。
『登場キャラより先に出たのがサブキャラの情報』
これだけで、ある程度『情報の出し方』に異常を感じる。
31ページしかないから全て駆け足。
主人公は最低限にアップを与えましたが
とにかく全ページに情報を詰めている。
キャラは二の次。
正直これはけっこう読みにくいけど、作家の拘りで
物語の情報は何より優先の姿勢を感じる。
この部屋にいる人間の求救の「情報」は全て改竄される
ルール1
この部屋に居たら『思考は全員にただ漏れ』
これがこの作品の最異常トリック。
はっきり言って、このルールは無くても物語は進行できる
でもページ数は結構かかる。
『普通なら相手に疑問質問をかける場合から
やっと情報交換できるけど
この作品の場合は「すべて情報は強制に全員に共有」』
これが45ページの物語を31ページに強引にまとめられる
驚異的なアイデア。
『この部屋にあった情報は全て持ち帰られない』
....物語のメイントリックでさえ『情報』のコントロール。
アイデアも秀逸だが、情報に対する執念本当にすごいと思った。
全員はこう願いました:
①『この中に死体がない』
②『死体あっても、クラスメートじゃない』
でも、そこにあった死体はクラスメートだった。
これも非常に『情報を客観的な理性に読者に伝いたい』
伝いたいことは2つしかないのに
わざわざ番号まで付ける所に作者の几帳面な性格を感じる。
本当に『情報をあらゆる方法で描くこと』が大好きな作者だ。
改めていろいろを考えましたわ。
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