感情は漫画に最重要要素。
この話題で色々を書きます。
シンプルで言えば
『この漫画はどんなの感情を提供できるのが作品自身の価値』
と思います。
鬼滅の刃の場合は、
『命が極限状態に放った輝き』と思います。
たくさん死を描いて、そしてたくさん生きることを描いて
生きることはどれだけ儚む、描写はすごくうまい。
こういう感情は基本的に平和世代で育つ人間では
相当に描きにくい。
だから需求に対して供給量が非常に少ない。
なので売れる感情の1つ。
しかも本作の場合は他のテクニックを併用して
さらに濃度が高くなる。
ラストコマで場所移動、普通では『早すぎる』
でもこれを大胆カットできるため
週刊連載でハイテンポで話を進めることを実現した。
そしてここの話は鳥肌した。
伊之助が目覚めた理由は
単行本のおまけページで説明:
『ページが足りなくてごめん!実はこういう理由があるから
伊之助が目覚めました!』
そう、実際に起きたこと、大事な原因ですら描写を省略した。
『ここは読者のみんなが伊之助を来るのを望んでいるだから
理由はわざわざ描かなくてもいい。みんなは勝手に納得するから。』
これのセンスは異常。これができるだから
並み作品がたくさんページをかけて説明したい、そして強調したい所が
全部削れる。
感情で面白い所を描れば、
具体で客観な出来事はいくらでも飛ばせる。
基本的に『絵』に関してやや『セリフ』よりサポート寄り所も
地味に重要と思う。
鬼滅の絵はそこまで華がない。
なので繊細な感情を表現できるセリフを
画面構成のメインにおけるのが良い選択と思います。
全ては感情のために。
これがこの作者無敵のセンス。
現代漫画における感情の描写、非常にためになる。
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