この作品一番大きな問題は、
コブリンという敵役とモンスター役の扱いと思う。
普通、対人戦は対モンスター戦よりアンケートを取り易い。
読者にとってモンスターは”キャラ”じゃないだから。
と言っても、ただ出せて、暴れて、倒れる物でもない。
それだけじゃ悪役ですらカウントされない。
モンスターの役目は、世界観の表現と緊張感を作るため。
その役目を理解できなければ、作品の魅力が半減する。
そして1話目の話では、殺人犯というキャラの配置が最大のミス。
殺人犯は単なるチンピラで親切な説明役になるのは駄目でした。
殺人犯本当の役目は、敵でも説明役でもなく
1回目の主人公の対比であると思う。
殺人犯でクズ、モンスターになって楽しめる様子と
そして主人公もモンスターになりかけどんどん絶望になったが、
クラスメート残ったメッセージで自我を取り戻す。
この二人はこういう対比の配置で描くべきだった。
もちろん殺人犯は小物の悪者なのでページはあんまりかかれないが
それでもこの図式は成立する必要と思う。
それを出来れば鉄兵のキャラはより輝けると思う。
しかし実際、殺人犯は前半に1コマも無くセリフも無く
後半が出るといきなり親切な世界観説明、説明終わったら負けた。
それだけ。
殺人犯だけではなく2回戦のコブリンも同じ
単なるモンスターで描かれて
ヒロインの役割は良い感じで描いてたが
比べてコブリンの役割はそれほど考えていない。
3回目の菊田はやっとそれらしいの雰囲気が出たが既に遅い。
役割配置の事は序盤の雑魚キャラにも与えなければならない。
そう工夫しないと、序盤の話は盛り上がらない。
序盤の掴みが大切のジャンプではそれが致命傷。
大体の作品はキャラが揃ったから面白いぞと言っているが
それは違う階段の仕事なんだ。
序盤のキャラは”掴み”という仕事をやなければならない。
そうじゃないと3巻目以降の本番に繋げない。
だから作者は雑魚キャラの役目を理解しないといけない。
これは結構考えさせた。
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