2011/07/24
魔王は勇者と闘わない
そういえば、昔に描いた”魔王”も良いキャラだった。
一見アナログのゲームでよく見られるオーソドックスな魔王だが
設定と主役のやり取りは結構新しいだった。
まずは変身しない。普段から数十Mの高さで行動する。
だから異様に描き難かった。
次は人間をアリような見えるから
初めから人間はどーでもいい感じ。敵意ところが意識すらしていない。
劇中では勇者達と闘わない。
魔界の大ピンチで勇者が魔界を助ける。
その代わりに魔王は一人で人間界のピンチを救う。
という同時進行劇がクライマックス。
ギャグじゃなく大真面目。500ページほど使って最終章を描いた。
”アリの世界くらい救えてやる。だがお前らこの魔界を救えるのか?”
今で考えればなにこれ格好良い。斬新すぎるだろ。(笑
ある意味、その時この発想は
”対等の敵対”の概念に囚われなかった。
そして、連載漫画によくある都合上の必要(人間形キャラの縛りなど)
に合わせていないから、 凄い”勇者と魔王”を出来ました。
今回は違う意味で、こういう斬新なアイデアを思い付けるといいな。
.....しかし本当に不思議だ。
学生時期に描いたネーム連載だけなのに、
内の1エピソードは漢字試験で描いたから
漢字のテーマは盤古に転用した、2つ目連載を立てた。
盤古の連載は迷走してピンチになった時は
このネーム連載に擬似的な打ち切りが描いた事があるから
”テコ入れ”のヒントになった。見事に乗り越えた。
そしてラスボスの悪役を悩む時も、この作品の魔王を思い出して
何となくヒントになりそう。
何この万能薬は?!
10代の自分、10年をかけて数千ページのネームを描いたが
自己満足に過ぎない、一銭もなれなかった作品なのに
二度も三度も今の自分を助けてくれた。
ある意味は奇跡だ。
今の気持ちは上手く言えなかったけど、本当に描いてよかった。
もしかして、その頃の俺は
”どうぜコレは金になれない”と思って最後まで続けなかったら
こういう起死回生の奇跡はきっと起これないんだ。
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