2011/04/24

出来たら凄いと思って

小学4年生のある事を思い出した。

校庭清掃係だった俺は初日に学校の外に行ったら、
ゴミだらけの道を見た。溝を埋めるほど量があった。

ゴミだけではなく、随分に溜まったから泥だらけ。
ゴミの山まで行かなくでも、結構酷かった。

学校の壁の外は、なんでこんなに汚いだろう。

こりゃ、20分で掃除終わる訳がないだろうと思った俺は
気持ち的にある程度にゴミを集めてクラスに戻りました。

そして先生に叱れた。

正直それはいくらなんでも一人じゃ厳しいと思った。
何より、何故ここまでゴミを集めたまでちゃんと掃除していないのか
大人たちは何をやっているだろうと思った。

ここまで来たら俺の責任じゃないよ。
何故俺は人より辛い掃除をやなければならない、と。


で、何故が分からないのけど閃いた。

だったら俺一人で出来たら凄いと思って。

結局3日分の掃除時間を使って
ゴミ袋2つくらいのゴミを集めて、そこの道にピカピカまで掃除しました。

まあ今で思えば大した事じゃないと思う。
真面目に1時間の掃除だけ。やるなら大体誰も出来る事。


でも重要のは、”やりたい”訳が無いのに結局できた事と思う。
基本的に子供の自己満足だけど、良い方向に働けていた。


やりたいだからやる、やりたくないだからやらない。

こういう考えはよくあるけど、それだけじゃ出来ない事はたくさんだ。
他の別のモチベーションは存在していた。

今で考えれば、その時の経験は大きいかもしれない。

金を貰えた訳は無く、褒められた訳でもない、
やりたい訳でもない。

ただ単純にそれを出来たら凄いと思えて、誰もやろうとしない事をできた。

動機として、これは結構自由度が高いと思う。

金を貰えない事なら大抵誰が褒められるから、
或いはやりたいだからやる。

しかしどれも限られる範囲がある。

単純の挑戦心は子供にあるけど、大人になると殆ど消えてしまう。
この気持ちを少し残せてたのは作家としてラッキーと思う。

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