2017/08/04

修正の選択肢

今朝に作家のネームが来た。
全体的に問題が多いのタイプなので修正に時間かかる。

でも作品が悪いわけじゃないので
しっかり修正すれば結構手応えがある作品
だから疲れながら編集の充実感を得る。

完成度はある程度以上の作家さんは
手を加える余地がなくなって
そのままネームがOKサイン出す
そして俺の仕事が終わりことがよくあるので、
楽の反面に別に俺がいなくてもいいじゃん...と思う。

今日の考えたのは、修正の選択肢です。

今回のネームは40ページ。
普通にオーバーなのでまずページを削る、と思ったけど
よく見たら、この話はページを減らしてもつまらないまま

この話の問題は、メインイベントの”婚礼”の魅力が不足なので
逆に行くんだ。
ページを増やして60ページくらいにして2話に分けて描くべき!

そして作家と打ち合わせして、追加要素を考えて話を膨らめた。

ネームを修正するときにあらゆる可能性がある。
ページを減らすことがあれば増やすこともある。
主人公の思考を見せれば脇役の強化もある。
演出によるの意象モチーフを使うこともある。
イベントの順番も変わることによる話の雰囲気や
情報の示しに色々影響を与える。

どんな場合はどんなの直し方に使うのが1つだけ正解じゃない。
もっとよくなると直感が来たら、
あとは柔軟性であらゆる選択肢を受け入れながら考える。

全ての要素を頭の中に
あらゆる組み方を試し

欠けたピースも想像して
さらにぐるぐる回りながら組み立て見る。

この事をたくさんすれば
ネームが上手くなる。

隠れた選択肢を、見つけ出す。


昨年にあるアシスタントの提案は悪例だった
自分が描きたい物ばかり見てて

その構成と要素は娯楽性が全く足りない
そのまま連載でも自己満の設定のかたまり
地味に鬱な展開は延々と続く
ドラクエで言えば、メラを習得のに10話かかるような配置。
なのに頑なストーリーを修正しない。

思考は本当に色々練習と経験値がいる。

担当してる週刊ペースで速筆の作家が一見に頭回りが早いけど
話が浅くて物足りなく
こちらが問題を提出するしても基本的に
言われた部分しか修正できない。

なんとなく『担当言われた通りにすればネームが通る』
という期待があると感じる。

言葉の範囲を超えて自発的にあらゆる角度で
自分のストーリーを練ることができない。

やっぱり思考のパターンが話作りに深く関わってる。

作家の仕事が絵を描くではなく思考だからね。

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