2013/01/01

風の少年

最近、ふっとこのキャラの事を思い出す。

ヤーコという12歳の少年。
魔法戦争の中に、シーフと吟遊詩人をやっていたキャラ。

能力的に13人キャラに下位、直接攻擊も守備も弱く
スピードは高めだがあんまり役に立たない
ちょっと風の魔法を使えるけど、威力も低めなので決定打を与えない。

スポーツに関わるエピソードにゴルフやテニスをやっている時も
能力的に子供にして強いが、大人と比べると劣る程度。

それでも彼は勝ちたい、そして勝てなかった。
それでも、大人と並んで自分の能力を試したかった。

自信でも狂妄でも無い。ただ出来そうと思って、やってみたいだけ
結局やっぱり出来なかった。くそ次に、っていう感じ。

描く時は全く意識していなかったが、これは割りと凄い采配なんだ。
基本的にこのキャラは勝負の”勝ち”はほとんど取れなかった。

実力で考えれば当然、現実でこの能力バランスなら負けるのは普通。
が、普通に負け続けてあんまり重さと悔しさを感じさせない。
漫画の事を考えれば、実は割りと不思議なんだ。


彼は性格的に、子供の時代の自分が一番似ていた。
彼を描き出せる時はちょうど自分と同じ年かもしれない。

”自由”とか”気のまま”とか、そんなに悠々なキャラではない。
子供らしく割と短気で、ちょっと生意気。言いたい事を言うんだ。

このキャラを何を言い出せる時は、必ず正解や正論になる訳が無い。
しかし、俺の”本音”を確実に言い出せるキャラだった。

綺麗な正論でもなく、心を響く言葉でもない。
間違い場合もそれなり多かった。

普通に”飾りない言葉”で素直に気持ちを言う。
それだけ。

一番好きなキャラ、ほどではないが
今で考えれば彼は”自分の素直”を残してくれたキャラ。

今は大人になりました。
言うべき事と言わないべき事を少しずつに覚えて
どちらで言えば我慢強い盤古に似てたかもしれない。

しかし彼のように言いたい事を言う、間違えても間違えを認めて、
ただそれだけの事は難しくなった。

ミス1つで大きなダメージを受ける今は、
本音なんて出せると相手を傷つける、相手に傷つけられるを恐れてた。
例え本音を言っても、それに真実でさえでも
最低でも相手を怒らせない程度に抑えないと話にならん。

しかし、そんなのは素直ではない。
素直は我侭と似てるもんだし。

俺はそれはそれで良いと思った。
もう大人だから、やり方は変わるの方が自然。
彼のようなやり方は子供の頃だけ限られる。

彼の言葉を聞くのは大人ばかり。だからそれでやっていけた。
度を知っている大人が居るから子供の素直を対応して生かせる。
そう、大人が無ければ子供が上手く生きて行けない。

だから俺も良い大人になれるように頑張りたい。
我侭な大人に居られたい訳ではないし。

でも、今日は思い出した。
子供の頃の気持ちは、ああなんだね。

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