2016/04/13

中身と強み

昔に、俺のアシスタントがデビューした頃に
編集長に言われた

”君の本質は4つ。
機械、泣いてる女の子、ハッピーエンディング
(4つ目は忘れたけど)
この4つで話を作ればいい。”

そういうポイントは、
そのあと連載を取って立派な作家になっても
ずっと大切されたアドバイスらしい。

作家の本質は、掴めればいくら問題があっても大丈夫。
そういう自分の強みを見つけるのは、
とても重要な事なんだ。

今は、ある作家が迷ってて
自分の強みをうまく生かせなく
”自分なりたいような理想像”を追いかけてる。

そういう風になりたい憧れはあってもいいけど
ああいうのはコスパが悪いなと思わせて
自分の本質を把握しながら未来へ行くべきと思う。

でも、伝うタイミングは今じゃないかなと思って....


あとは別の話題だが
”日本と同じレベルの作品を書いても同じような売り上げにならん”

......こういう事は時々に気になる。
人口数違うではなく、
単純に同じくらい面白さの作品は、効き目が弱いかなって。

まあ、ある意味日本でも同じ問題を解決しないと。

昔より丁寧に書き込む、昔より多い情報量、
昔より大量なキャラで、昔より多いアニメや宣伝で
やっと昔ような作品と同じくらい効果がある。

このパターンは続いても未来が無い。

昔と違いのやり方、見つけなかった需求を見つけて
誰もやらなかった事をやるの勇気じゃなければ
少ない資源で大きな効き目を作れない。

つまり丁寧に質すごく良いけど本質的に昔の作品と似てるものより
”荒々しいけど新しい”という方向を見つけるべき。

こういう意味で”この漫画がすごい”の作品とか
この間に読んだ7seedsとか
作品コンセプト自体は新しさが必要になる、みたいかな。

.......そしてこれは誰もできることじゃない。
作家はどうしても”自分好きな要素”しか作れないから。

連載企画とネームを見る時に、分かるんだ。
どうしても
”新しい発想がない、あるいはあってもスケール小さい”
”表面的な事しか考えられない、
テーマ、サブテキストになると作品の内容は貧乏”
という作品の割合が高い。


だから、編集が必要だよな......
いい作家を”選び出す”........

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