2019/02/26

チャンスという名

よく考えると、
日本の漫画雑誌にデビューするのシステムは
相当に一方的な待たされてる。

仕事の面接は、ある意味
『私があなた達の枠に入れます』という意識表明。

漫画雑誌に連載ということは基本的に
『投稿>担当付け>受賞>デビュー>読み切り>連載』
という手順で進めてる。

この手順の特徴は
『出版社の需求』と『作者の実力』 がマッチする時点で
ようやく次の段階に進めます。

実力がない場合はもちろん話にならないので
基本的にアシスタントで下積み。

出版社の需求は、例えば今に雑誌は『ラブコメ』が必要なら
いくら作者はスポーツをやりたいでも
そういう『枠』がないので、
無理やりにラブコメを描こうか、
スポーツ枠のチャンスが来るまで待つかどちらになります。

で、『待つ』という時間は作家に負担します。

そして出版社の需求は
実は割とあやふやなんです。

全く同じ作品でも、担当の見方による
ボツになれる、読み切りになれる、連載になれる
運任せと言えるほどアテにならない。

5作品の中に1作品の力を上手く引き出すのがいいの方。

つまり、これでも雑誌のシステムが回るのが
年百人程度の投稿者が『それでも私はチャンスをずっと待つ』
という意識表明で成立したんだ。

それで年20作の読み切りを生まれるなんだ。
逆に言えば『それ以外の80人はただの時間の無駄』。

こんな風で時間を浪費できるのは基本的に
『20歳前後の若者』です。

30歳になると大体の人は
『年単位時間で待たされる』ことで
『チャンス』という名に騙されないようになっている。

それでも成立できるのは、雑誌で連載ヒットの輝きと収入
あと若者に時間が溢れるほど持っているから
待たされても平気の余裕なんだ。

(そんな暇がないの連載経験者は大抵複数の出版社や雑誌に
同時に連絡を取って、時間の無駄を最小限に抑える

こういう意味では
俺はシステム的に割と漫画家という職業に向いてない。
でも本当になれましたな....

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