2013/09/06

器の大きさ

この時代は軽く50巻を超える作品は多くなった。

この話題で言いたいのはスケールが大きいタイプ。

ドラえもん、コナンようなエピソード式ではなく
ベルゼルク、キングダム、ワンピースやナルトの”連続物語”タイプの。

前者は、あくまでも”最終章”をやる気があれば
1年以内で最終エピソードは3巻で終わらせる。

だがスケールが大きいの物語はそう行かない。

この手の作品は、中盤が一度スケールが大きくなると
後のエピソードは縮小できず
ずっと”大きな戦い”を続けなければならない。

20~30巻までは大丈夫だが
40巻辺りを越えると物語の收束を整えなければ終われない。

もっと正確に言えば
”作者は年を取って、終わるまで描ける気力が残れない”。

巻数を重ねて話は大きくなる一方、作者の力が減って行く。
それはいつか崩壊する。

たくさんの読者は10年も20年も終わりを待っているのに
物語は終われない。

作品も作者も、器の大きさは決まっている。
それを無理を超えようとダメになる。

そういえば結界師の作者はこれを痛感しただろう。
その作品は30巻を超えるつもりはないはず。
ハカレンも出来るだけ30巻以内を抑える意味はこれでしょう。

物語は、あくまでも終わるこそ物語なんだね。
商売としてできるだけ続くの面もあるけど
それは言い訳にすぎない。

ドラゴンボールだって終わると色んな会社は大変になるのに
作者は頑張って何とか42巻で物語としてギリギリ範囲で
終わらせた。

まあジャンプはそれで酷い目に会ったが
元々そこは時代の分かれ目だし。

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