2020/04/13

魔法戦争



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昔の魔法戦争という作品を出してちょっと見た。
懐かしいな。そしてすごい。

『魔法戦争』は1991年から2001年まで
11歳から21歳まで描かれたネーム漫画連載。
大体小学6年生から大学4年生まで。

全50巻、約9400ページ。
ドラゴンクエストをパクリしたファンタジー漫画。

中学生3年生の20巻までは
RPG漫画らしく、勇者が魔物を倒す話だが
高校生辺りからケモノキャラに思い入れが生まれて
怪物は仲間に入れてバトルに減っていく

大学生の33巻以降、バトルはほぼ無くなって
勇者たちはモンスターと戦わないため
物語自体は平和の旅行ものになった。

終盤のイベントは魔界と人間界の大ピンチ、
勇者と魔王軍は手を組む
『勇者は魔界を救う、魔王は人間界を救う』のラストイベント。
そして2つ世界を救ってめでたしめでたし。

大体こんな感じの話でした。

話自体は終盤一部に除く
大体ありがちな平凡かつ陳腐のファンタジー漫画。
レベルはしょせん学生作品。

でも1つ所だけは異常。

10年で9400ページを描いたことは、
10年間に毎週で18ページを描いた事。

ネームとはいえページ数は週間連載と相当。
子供の時に
「プロになって週刊連載を描きたいからこれくらい描こう」
 と思った。

だからと言って、
本当に毎週18ページを描いたのは絶対異常だ。

その頃のネームは雑だから1ページ30分で済むだが
それでも毎週必ず9時間にこの漫画を描くことになる。

 しかも当時に描いた漫画はそれ以外も普通にあるし....

なんで、あんなことを出来るだろう。

「漫画描く好きだから」それだけで説明できない。
今で考えれば絶対おかしい。

これは絶対的な感情量。
いくら描いても、決して飽きないくらいのエネルギー。

あと異常な自信。
どんなに下手でも、自分はプロになれる根拠なし自信。

この2つのおかげで
「漫画描きの永久機関」完成だ。

まあ描くだけだからね、量はあっても質は保証しない。
多分7年目まで
結構下手でつまらない漫画を描いても自覚がなかった。
本当にギリギリ読めるのはラスト7巻の範囲だけ。

その時に3ヶ月のスランプがあって色々悩んだあげく
『感情の書き方』をマスター出来て
漫画家として最初の武器を手に入った。

でもすごいと思った。
10代の少年はネット無しの環境で
誰に教えられたわけがなく、
褒められたわけでもなく、金をもらったわけでもなく
10年間ずっとずっと一人で50巻の漫画を描き続けてた。

正直、今の俺の作品は売れなくてもいい
この少年の出来事をちょっとした逸話、
教科書にとか本に載せてもいいくらいと思った。

2 件のコメント:

  1. 全50巻9400ページの分量。10年間という歴史の重み、そして時間をかけることによって漫画としてもちゃんと進化している。
    これは本当に漫画が好きで、漫画家になろうと思ってなければできないことです。少年時代数多の娯楽をけって描き続けた大好きの証。
    本当に漫画が大好きだったんだなぁと思わせる偉大なエピソードですね。
    その出来の良しあしにかかわらずただ大好きだからという、その思いは本当に得難い経験と魅力を未来に残したんだとと思います。
    林さん凄い!!偉い!!素晴らしい!!

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  2. ありがとうございます!!!
    やっぱり子供時期から自画自賛レベルはすごく高かった....w
    これからも頑張ります!

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