2013/08/20

老人ホームの介護

父さん最後に家に居た数日は俺が介護していた。
褥瘡など傷は殆どなく、体も清潔で綺麗だった。

今まで介護してくれたあの老人ホームは、
どれ程に父さんを大切してくれたのは分かる。

姉さんから聞いてた話では
一部(どれほど居るのは分からないが)老人ホームは介護ではなく
管理の便利を優先させて
老人の腕や足を縛って歩かせない、ベッドに寝かせるんだ。

そっちの方が管理しやすいという。
もちろん、それで筋肉はすぐに退化して
数ヶ月で経てると縛らなくでもあの人は自力歩けない。

座るままあるいは寝かせられたまま
食事させると排泄を処理する、という生かせる方法。

歩ける老人はある意味は老人ホームにとって厄介。
何をやるのは予想できなく、危険の行動を止めるのは人力も足りない。

実際、年寄りの子供でさえ親の介護はしたくない人はかなり多い。
子供は仕事だってあるし、例え仕事が無くでも暇な人でも
自分やりたい事がたくさんあって
自分の時間を親の介護に奪われたくない。

そういえば最初の老人ホームに送った頃まだ歩ける父さんは
僅か1年で歩けなくなる。

今で思えば、早すぎると思った。
.....しかし早めに気付けでも正直、どうにもならないだろうな。

経験しないと分からない事だよね....
老人の介護は、これから大変な時代になるはず。

70歳や80歳を生きるのは当たり前の時代になるからね。


老人ホームから運べて
家に戻った時、父さんは泣いてたと聞いてる。
俺はその場が傍に居ていないから見てなかった。

父さんはここが家と分かっているかも、と。
認知症はどこまで意識が残っているのは分からない。

しかしどんなの人にとっても、家に居るのは一番はず。
最後の最後で父さんを家に戻らせたのはよかった、と思う。

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