2013/08/03

そんなの人も居た

昔の漫画で書いてたエピソード。
テーマは障害者。

確かに5話程度で割りと短い話、別に良い出来も思っていないが
特殊な物語という記憶があった。

この話は右ページは右手で描く、左ページは左手で描いてた。
俺は左利きだがら、基本的に左ページの作画は正常という事。

障害者の気持ちを少しでも近寄るように
敢えて不便な条件でこの作品を描きました。

学生時代だからこそ出来る実験作だった。
この話を終わらせるために本当に面倒で苦しかった記憶があった。
右手じゃ絵のところが、文字を書くだけでも苦痛だった。


今で思えば、
別に大した感触があったからこの話を描く訳じゃない。

”そういえばこの世に、そんなの人も居たね。
描いてみようかな。”

多分そんなの軽さでしょう。
障害者だがら可哀想とか頑張ろうとか、そんな風じゃない。
あくまでも色んな”人の物語”を取り込めるために描く作品。

大学時期はこういう特に意味がないけど
やってみたいだけでうっかり描いてしまうエピソードは多い。
今で思えば、1つ1つ実験はちゃんと後の糧になる。

このSWのシリーズの話、構成の仕方、キャラ性格と要素は所々
プロになった後もアレンジして転用するんだ。
膨大なエピソードがあった分、下地が厚い。


時々に思うんだ。
キャラクターって何、どうすればもっと上手くなるのか。

そしてこの話を思い出した。
この世にたくさん人が居る、しかも案外に近いかもしれない。

好き嫌い以前、人と関われば良い。

人の事をこの目で見て、話し掛けよう、相手の事を考えよう
そして出来れば1日だけ、あの人と一緒に何をやろう。

結局あの人を好きになれなかったでも構いません。
こういう事は、”好き”と”嫌い”は同じくらい意味がある。


それだけで、色んな人の視野と概念を手に入れるかもしれない。
キャラクターはこんな風で育つと思う。

別に友達が多い訳でも、受け入れる幅が広い訳でもないが
見てて意識しようくらいやってみてた。
学生時代の自分は今となって予想外の形で役に立ちました。

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