2013/08/15

カラー漫画の話

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-8b33.html
マンガの色についてふたたび

時々気になるんだ。
テレビも映画もゲームも絵本もカラーになっていくのに
漫画だけ白黒のまま。

読者どちらで言えばもカラーを見たいのに、
決して成本高いだからカラーをしない訳がない
なのに漫画だけ白黒のまま21世紀に続けてきた。

俺はこれが偶然と思わない。

フルカラーの方が優れるならアメリカ漫画はとっくに日本漫画を勝てた。
しかし現実はそうなれなかった。

ゲームは21世紀になると3Dは当たり前、綺麗なエフェクトは当たり前
しかしテレビゲームの市場は弱くなっていく。
ある意味、いくら綺麗に作られてもゲーム性と直結しなければ
その綺麗さは逆に何時か欠点になる。

漫画の事は恐らく同じと思う。


漫画というジャンルに通じて表現したいのは何ですか?
普通に答えれば、キャラクターでしょう。
もっと手塚時代の話ならストーリー、あるいはキャラの感情描写も重要
あるいは今の漫画の面白さ7割がネームという説もある。

そう、どれ要素も、カラーと、殆ど関係ない。
カラーを付けて面白くなる漫画は、ほぼ聞いた事が無い。
それは一番簡単な理由と思う。

漫画にとって絵が一番重要、色は作品の大切な表現要素、
じゃない限りカラーの重要度はそれほど上がらない。
絵が売りのBDでさえ、白黒作品も一定の割合が存在しているんだ。


漫画はカラーがあれば綺麗になるが、面白くなる訳が無いから。

だったら自然に居ない。ある意味は無意識に正解かも。
今のゲームは”綺麗さ”の罠に嵌ったから衰退した。


逆に”色が付けると面白くなる”のエロ漫画はカラー。
それは合理的と思う。

そして児童が色が好きだからカラーが必要。
それは日本は60年前に貧乏の時期でも、
児童漫画は出来るカラーを付けていた理由であった。

児童に色が必要。エロにも必要。それは本能だから。

しかし少年になると、
おそらく漫画の場合は色が無いの方がいいになる。
漫画を通じて読むのは、本能じゃないから。
どちらで言えば文化性なのだ。

元々例え黎明期の児童漫画でも
カラーの意味はあくまでも”色”だけ、”綺麗”じゃないさ。
雑誌を見れば分かる。役目はあくまでも”目を引く”だけ。

ゲームもさ、黎明期のファミコン基本的に
背景が黒、必要な所だけ色を付ける。
それは無意識にゲームの根本が当たっていたと思う。

要らない時は過剰の情報を決して与えない。
いくら俺たちの資源が豊かになってもこれは変わらないはず。

いや、むしろ豊かになったからこそ、
これを気をつけないと簡単に罠に落ちる。

それは思ったより大切な事かもしれない。

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