2015/02/28

君だけの


.......昔に黄雷をデザインする時の事を思い出す。

最初の時点、黄雷の設定は犬だった。
でもその以外にもっと重要なポイントは、
このキャラ外見は『京劇の服装と化粧』 がテーマであった。

もちろん連載になると京劇のデザインは複雑すぎるから
デザイン的に単純化しましたが、イメージはあのまま。

単純化の結果だけ見れば
京劇のデザインに見えないかもしれないが
ものすごく特徴的なデザインになりました。

ある意味そこには俺だけのやり方かもしれない。
陶隱の場合は、『陰陽』がイメージだから
『黒半分、白半分』のキャラであった。

彼はもっと主役クラスのキャラだったら
デザインはもっと派手にやると思うけど
最初はどうでもいいサブキャラだから結構シンプル。
でも後半になると、これはこれで魅力的な感じがあると思う。

実はパーツの意味なら黄雷と陶隠の形が割と近いです。
体型もほぼ同じ。それに同じネコ科だし。
でもこれはいけるんだ、実際に。

誰も『黄雷と陶隠似てますね』言ってなかった。


キャラデザインの肝は
こういう『君だけのイメージ』を見つけ出すの過程。

『1つだけのポイントでキャラの特徴を確立する』工夫は
よく考えたら得意なんだ。

俺の場合ではケモノキャラは多いけど
人間のキャラデザインだって被る感じはしない。

こういうデザインが得意じゃない人は
大きな特徴は『綺麗な物に囚われすぎる』事。

どうしても綺麗なパーツを描きたいから
結果的に幅が狭くなる。
カッコよく、綺麗な主人公タイプのキャラデザインしか作れない。

授業の時に鬼の描き方を教えるときに
ハッキリに見えるんだ。
多く人はおっさん体型の鬼を描けない。

イケメンと美少女の形でベースしないと鬼を描けない。
どうしても今まで自分見たアニメに影響されて
難度的に決してイケメンより難しくないのおっさんなのに
手がどうしても描けない人がすごく多かった。

簡単の形の方が描けない。
ある意味これは怖いんだよ。制約されるんだよコレ。
好きだからそれを描くと思い込んで
実はキャラ造型の柔軟度を失った。

キャラデザインを作るのポイントが
『美しさ』ではなく、『特徴』なんだから
色んな人と物の特徴を受け入れないといけない。

そこがキャラデザインの本質と思う。

よく考えたらこの能力は大学時期にすでに完成された。
高校時期にこれはそれほど出来ていないので
美術系の勉強はこれを大きく伸ばされたと思う。

色んな事を受け入れるのは、簡単ように難しいなんだ。
表面的ではなく本質を受け入れるのがもっと難しい。

でも俺は何故だが分からないが
俺はあんまりに美しさに囚われない。

だからその分、やりやすいんだ。

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