2016/02/13

それぞれの形で

昨日に知り合いと話し合い
『あれ程度レベルになる作家は編集さんがどうやってサポート』
の話題で。

ネームが上手い作家なら
俺はネームの添削の余地がない、
そういう事はよくあるので
『じゃハイ、君考えた通りに描ければいい』
くらいしか言えない。

その場合に編集の意味は何だろう。

答えは、やっぱり人による。それぞれの形に応じてサポート。

あの作家の場合に
この間に年単位のシナリオを一緒に整理した事があった。

多分月刊10話分の大きなスケールで
話の本質、キャラの本質、世界観の根底
全てキャラの役割と関係性、全てを含めて打ち合わせ。

盤古の場合なら、倉頡迷宮の全部バトルと話運びを計算する事。
3時間もかかった、頭もすごく疲れた
例の目まいも起こったけど、すごく良い感じで纏めたので
彼にとっても俺にとっても良い仕事した感じ。

これは俺が彼にとっての『良いサポート』だろう。

重要な時だけこんな濃密な打ち合わせをやればいい。
毎回こんなに時間をかける必要がない。
でも決定的なタイミングで、
決定的なサポートをうまくやれば、もっとうまく行く。

そんな感じで
一人一人の作家のサポートを行うだろう。

いずれ俺が編集の仕事をやめるから
これをずっとやってあげる訳がないけど
編集はどんな風に作家の協力するのが分かってきた。

昔に連載を描いたときに
編集長の打ち合わせがいろいろ見てきたけど
自分がやる側になるのはこういう事か。

うん、これならできる。
そしていつか、俺のためにやってくれる人と出会いたい。

こんなの人がいれば、漫画がもっと面白くなる。

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