2013/12/30

ネームの直し方はなんだろう

ちょっと昔のまだ一人で読みきりを描く頃の
”ネーム直し”の経験を考えてた。

新人賞用の作品は大体何回もネームをやり直し。

編集者は全員ネーム直す能力があると限らない
というか今まで本当に直せる人は一人しかない。

ネーム直す下手の編集は
ある程度の経験多い漫画家より劣る言ってもいいほど。

という話を考えると、
ある程度に一人でもネーム直せる技術が欲しい。

たまに知り合いのネームを読んでいてアドバイスをするけど
やっぱり俺はネーム直すの基本しかできない。

テーマ(伝えたい)をしっかりして
キャラの立ち位置とバランス、性格をより目立つように描かせて
そして見せ場は大きくて無駄なコマを減らす。

俺できるのは大体この3つくらい。


編集長のように事件の順番入れ代わりとか
全く無い物なのに直に表現のテーマを指定とか
抽象や感覚的な何かがハッキリの言葉にする

など高段な直感は俺が持っていない。

基本も重要だけどあくまでも無難の直し方。
元々ある物で直すスタンスだから、バランスは良くなるけど
根本から改善は出来ないの直し方じゃないと思う。

となると、重点は”ネームに居ない物を考える”じゃないかな、と。
既にあった物と、まだ無い物を、考えるんだ。

新人賞時期の作品に戻る。
記憶に一番成功のネーム直しは大体ギャグ作品。

俺に”ネームが笑えるかどうか”という判断は精度高い。
だから笑えないコマをカットして笑えるギャグに入れ替わる事ができる。

ギャグ要素は少ない作品の場合そういかない。

テーマは不明確なネームの場合
結構作品は”これが面白くない”だけ分かっていて
テーマを再構成はできず、あの話は諦めて
別の話が考えて、当たるまで描き続ける時期はあった。

で、これ”自分でもネーム面白くない”を意識できる
事はかなり重要と思う。

これが出来なかったら、ネームを直すはできない。

作者にとってこれは割りと難しい。
せっかく描いた作品だし、自分だから盲點だし
最近も新しいケースがあって:
面白さを描いていないのに描いてたと思い込むとか。

しかしこれは基本と思う。

描いてたネームは基準ベースと限らない。

要するに、面白くないなら
そんなネーム全部要らないという判断が必要。

描いてた直後は自分のネームに客觀に読めないため
基本的に自分で直す場合、最低でも1日ほど置くべき。

面白くないなら面白い物を追加すればいい
そして面白さはネームの外にいる。
というケースもある。

今回のネームはこのパターン。
話はそんなもんだが人間だけじゃ役不足だった
結局神明と妖怪の出番を追加するしかない。

しかし俺の立場ではそれを思いつけないのも仕方ない
人間を描くだけで既に29ページだから
ページの限制は頭に居る限り、
神明と妖怪の出番を増やす事は難しい。

限制を外すの事ならある程度に資源が必要だし。
それは出来ない時は出来ないだろう.....

あと雰囲気のテーマも選ぶ事が割りと難しい。
絶望感と孤立無援など、混同する時も
どっちでもいいじゃないかな、という気持ちがあって
話の雰囲気あやふや、或いは違和感があるとこがある。

これは雰囲気のストックを用意するしかない。
引き出しが増やせるしかない。

あとは1つ話のネームの描き方が1つじゃない
という事も考えると思う。

ネーム結果的に1種類しかなれないが
伏線の強調するかどうか、この話が1話を描くか2話を描くか
悲劇感を強調するか、それとも希望を残すか、
同じ話でも違うキャラがメインになるとか
それぞれ違うのネームになる。

富樫先生はいくつ展開をいくつやり方で書いてたあと
選んだから、そこにしっかりになると思う。
(週刊連載じゃ無理のやり方だけど....)

盤古の終盤も、あの話では半月刊が難しい。
伏線を回収や話を盛り上がるを同時にやるから
整理の工夫はより必要になるから。

しかし逆に言えばこれを出来たらが大きい。
制約はこれほど多いでも良いネームを描けると凄い。
結局俺一人ではどうにもならないけど。

結構多いの大長篇連載は
伏線を回収できずに放置した理由も分かる。

クライマックスを描く時は、ページが余計にかかる
正直イチイチ伏線回収にページを使いたくない。

後日談で回収すればいいと思っても
基本的にあそこのページ数はかなり少ない。
殆どの連載は1~2話しかない。

だったらたくさん伏線を放置もするだろう。
結構伏線はわざわざ拾っても面白くないし。

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