2015/08/21

半端者

課題の設定する時になんかふっと思った。
多分真面目な題を出しても
真面目に題に沿って描きたくない人がきっと出る。
しかもこれ大体男の子。

でも自由に描かせようと指令を出したら
『何をやるのが分からない』。

注文が多いくせに、彼自身できることが少ない。
そういう学生がいるとなかなか難しいと思った。

昔の知り合いにそんなの人が居た。

半端な技術と知識を持っている分
人のアドバイスを聞かない。
そして得意な部分を苦手の部分をカバーしたいので
逃げる技術ばかり使う。

人間って、本質を掴めない時に
些細な細部だけ拘る。ちまちまで。焼け石に水な事を。

例えば、漫画のベタをやりたくない、線しっかり描きたくない
だからトーンをガンガン貼っていく。
特にデジタルのトーンは無料だからいくらでも貼れる。

なのでいつまでも逃げられる。
便利だから必要な練習が使えなくなった。

俺は忘れない。あの
 『本気でトーンを上手く使えればデッサンの問題も
ベタや背景の問題を向き合わなくでもいいと思い込む』顔を。

その時から
あの人が伸びなくなった。

もちろん歳を重ねて自然に漫画を諦めた。


逃げるは生きるためにならいいけど楽にためにやると
生きていないと同義になる。

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