課題の設定する時になんかふっと思った。
多分真面目な題を出しても
真面目に題に沿って描きたくない人がきっと出る。
しかもこれ大体男の子。
でも自由に描かせようと指令を出したら
『何をやるのが分からない』。
注文が多いくせに、彼自身できることが少ない。
そういう学生がいるとなかなか難しいと思った。
昔の知り合いにそんなの人が居た。
半端な技術と知識を持っている分
人のアドバイスを聞かない。
そして得意な部分を苦手の部分をカバーしたいので
逃げる技術ばかり使う。
人間って、本質を掴めない時に
些細な細部だけ拘る。ちまちまで。焼け石に水な事を。
例えば、漫画のベタをやりたくない、線しっかり描きたくない
だからトーンをガンガン貼っていく。
特にデジタルのトーンは無料だからいくらでも貼れる。
なのでいつまでも逃げられる。
便利だから必要な練習が使えなくなった。
俺は忘れない。あの
『本気でトーンを上手く使えればデッサンの問題も
ベタや背景の問題を向き合わなくでもいいと思い込む』顔を。
その時から
あの人が伸びなくなった。
もちろん歳を重ねて自然に漫画を諦めた。
逃げるは生きるためにならいいけど楽にためにやると
生きていないと同義になる。
0 件のコメント:
コメントを投稿