2016/01/14

厳しすぎないように

仕事関係で、結界師のコミックを少し読み返す。

..........ああ、そういえば週刊連載はこんな感じだったな、
思い出した。

1巻単位で読めれば、割と適当なところがあったな。
雰囲気と要点を掴めれば、ネームは誤魔化すが利く。
ちょっと水で薄めたカルピスみたい。
でもそれでいいんだ。あれだからこそ週刊連載を描けるさ。
量の世界だから。

これでもかなり面白いです。

だからこれから俺は編集としてネームを打ち合わすときに
密度ばかり考えないほうが良いよね。
こういう所は、余裕を持たせよう。
多少無駄コマがあってもいいよ。

むしろ、作家の良い所を最大限に大きく見せるほうがいい。

でもある意味台湾の月刊連載のほうが厳しいな。
30ページ台でも厳しい、20ページで描く人が多い。
しかし月刊連載は30ページ以下はあんまり印象残らない。

それにもそもそ台湾で、まして新人は
ネーム整理の仕方が分からないので
下手すると月刊1回分の連載は記憶に残る意味では
普通の週刊の1回分に下回り。

1ヶ月という長い時期に
割と少ないページで読者に印象を与える、記憶に残る。
これは当分の課題だよね。

と、地の文の話題。
小説と比べて漫画が善悪を判別しにくいポイントの1つは、
地の文相当の
①情景描写
 物語の進行している場面において、見えるもの、聞こえるもの、
 感じるものについてのリアルタイムな描写
②心理描写
 登場人物の心情そのものや、心情を感じさせる行動や風景の描写

という要素は半分ほど文字ではなく、絵や余白で示すだから
”隠れた前提”になっているから目で見えない。

だから作者も編集も、ああいう隠れた前提も含めて
ネームの構成を考えないといけない。

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