2016/01/05

核心感情

昨日は仕事最初の1日。
とりあえず、全部作家の連載作品を読みました。
そしてネームに関して自分なりの考えを整理する。

........えーと、ちょっと難しいな。

作品のスタイルはそれぞれだから、伸び代も違うし方向性も違う
分かりやすく修正ポイントを挙げる作品があれば
これは難しいなの作品もある。

基本の修正はできても、
『良いところをもっと伸ばす』ことは簡単じゃない。

ただ良いところを伸ばすだけほど甘くない。
何となく『引き立てる』の仕組みとバランスを考えないと。

料理で言えば、甘い物をさらに甘くて美味しくに食べるのは
たださらに砂糖を追加するではなく
適当に苦い、酸味も加えるも必要、
甘味を引き立てるために塩も必要など
色々の方法がある。

そしてこういう『味の座標』は色々が試行錯誤も必要なんだ。

なので核心感情を把握しないといけない、の気がする。

こういう感情は、こういう方向で進めたい。

なので、作者と色々喋らないと手元に判断できる素材が足りない。
打ち合わせが必要。今まで作家の傾向、これからやりたい方向性。

.....となると、しばらく作家たち一人一人声をかけて
たくさん喋らないといけないと思う。

まずこれから情報を集まらないと。

どうすればいい、という事はちょっと悩んだけど
でもよく考えれば、作家と充分にコミュをとる前に
『この作品はこういうやり方で正解』
を求めるスタンスがどこかによくないと思う 。

テストじゃないから、『明確に正解を見つける』より
『あらゆる曖昧な可能性を受け入れ、色々組み合わせを思考で試す』
の方が作品のためになると思う。

だって自分のシナリオも、
結局色々組み合わせに実験による少しずつ幅が広げてゆく
輪郭が鮮明になっていくなんだ。

しかしそれでも商業面の人気も考えないと。
自分のスタイルを確定しても、人気を取れると限らない
その時に、自分のスタイルを曲がっても修正するか
それとも有りのまま進めたいのか、それもそれで問題。

進化は、成功という保證がない。

昔に編集長がやった事を思い出す。
どうしてこんなに良い切り口でネームを修正できるの?
『直感なんです』と言った。

......ええ、すごく参考にならないだけど、それは間違いないと思った。
いろんな曖昧を受け入れる、無意識に整理する。
それが直感なんだよ。

その時に編集長がやった事が、今度は俺の番になった訳だな。

それはそれでいいけど
結局それは自分の作品を組み立てる時に役にたつかな。

今で描くと言わないからさ、
いつか俺のために一緒に考えてくれる編集さんが欲しいなぁ。

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