2016/01/20

とりあえず今の時点

ネーム添削のやり方が分かるだけ書いてみます。

1、面白いかどうか判断する

これは一番に基本で素人もできる事だけど、
偏るジャンルを読む、描く人ほど難しくなる。
簡単でいえば作家と違うタイプほどこれができなくなる。


2、いらない台詞とコマを削減する

連載経験なしの新人ならこれだけでも相当にマシになる。
”つまらない部分を減らす”なので
基本的にこれだけですごく面白くなる事はないが
難度的に簡単の方法だ。
2つコマを1つに合併する、行動と台詞の合併など
このタイプの問題に。

3、強弱のメリハリをつける 

小さいのコマをより小さい。
大きなコマをより大きい。
これだけだが、初心者はよくあるミス。
かなり簡単の技術だけど、コスパは非常に高い。


4、構図変更

これも目で見えるものなので簡単な部類。
分かりにくい構図をより分かりやすく、
横コマから縦コマへ変更、平視から俯瞰に変更
キャラ相対位置をより明確とか、背景を入れるようになど。



5、作家といっぱい話す

作者の思考タイプ、好み、あと
”考えたけどまだ言っていないのこれからの話”
というネタを引き出す。深く理解を。
これは時間かかる。気長くやらないと。


6、光るところを強化、進化形を想像する

これはそこそこ難しい。
新人ほどこういう所が雑の傾向があるから。
あと思い切り大きく強くに描くのも勇気というか恥力が必要だから。
あとは、もともと見つけにくい。こういう事は。
そして見つけて作家に注文する。


7、視線誘導

コマ割り、吹き出し、そして絵、キャラの配置による
視線の流れをうまく見せて気持ちよく読ませる技術。
難度は普通レベル。ある程度に漫画を読まないと理解できない。


8、テンポとリズム

1.2.3.4、1.3.4、1.4など拍子的な変更。
より明快か、より緩めか、音楽的な感覚でコマ割、
めぐり、吹き出し、台詞の配置など調整による
読後感を変えることが出来る。


9、完成ネームは既に描いて基準でベースと限らない

先入観の問題。もそもそ初期構成が使えない場合もあるし
だから今既に描いた形より”完成形”を
 そして描かれてないけど、あるべき光る所を
想像する必要がある。
そして完成型も1つと限らないからかなり難しい、
こういう手のネームは全没になるので
作家が納得できるかどうかも怪しいだし。


10、適合の演出、構成、雰囲気を選ぶ

同じ話でも、情報の順番とか雰囲気が違えれば
全然違いになる。これは細かいけど、結構使える。
例えば同じく回想でも、客観視点と一人語りは全然違う。

漫画文法と不文律を理解して
吹き出しの形の意味、時間を飛ばす、回想など
より理想的な、正確的な使い方を確認。
微妙な所が違うと微妙な読後感を影響する。
例えば”吹き出し無しの台詞”が多用すると分かり難くなるとか。

自分だけの演出を練るのは大きい。
たくさん漫画を読むほど、表現の幅が広くなる。


11、キャラを生かす。魅力を生かす。

キャラは魅力不足なら作品が受けませんので
そこに単体を強化する事はできる。

台詞を修正とか、仕草を描くとか、エピソードを追加や
価値観や色んな感情を見せるなど。
キャラの知力、EQを調整などもキャラ設定の一環。

これは奥が深くてかなり難しくて上級向けだが
効力が断トツ1位の要素なので、
どうしても頑張ってマスターしてほしい。


12、字の文(描かれてないけど隠れた前提)を考えて

漫画は伏線や前提が文字になっていない場合が大きく
映画シナリオのようにイチイチ書く訳じゃないから
そこを上手く読み取れる技術が必要、
特に場合によって伏線になりそう、一見やや不自然のコマでも
作家の意図に確認する必要の場合がある。
そうなると今描いてる話より先のストーリーを知るべき。


13、この回はどこまで進め、どんなの引きで描く

ラストの引きは読後感を影響するので
最後2ページの演出が大きい。
ここが諦めると読者は次回に期待しない。
そして1話ごとどこまで話を進めるのも重要。
話あんまり進めなかったら、連載を諦めてコミックス派になる。
そうになったら連載の強みが半減する。


14、無いから生まれるあるべき光る所の注文

悪くは無いけど.....全体的にあっても無くでも良い
こういう場合は手ごわい。

作家を注文して強引に
”ここで、こういう要素、こういう面白さがほしい!”
言う必要があるので。

作家の趣味を熟知する必要がある。フェチの方向で誘うとか。


15、分からないなら作家に任せる

好みジャンルが違いすぎて作品の性質も合えなくなる。
その場合で、直し方が分からなくなる。
だったら作家に任せるのも一つ手。
少なくでも余計に口を出せずにマイナスにならないようになる。

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