2014/09/07

アンチテーゼ‧ボーイ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%BC

で、知り合いと打ち合わせ結果
読みきりネームの修正ポイントが考え込む。

キーポイントは、どうやらトムの方だ。

話がちょっと長くてとりあえずテーマだけ先に示す
詳しい内容は後で考えながら書く。

この漫画の最大難点は、バトル少年漫画なのに
主人公が小学生の所です。

小学生の読者ならともかく
中学生~高校生の読者にとって
12歳の主人公をかっこういいと思うのが非常に難しい。

中学生が読んでくれない少年漫画は少年漫画と言えない。
つまり前提から破綻する。

なので、この漫画ではクリアすべきポイントは
中学生以上の読者でもこの小学生の主人公を好きという。

この条件はクリアしないと、連載しても無駄だ。
必ず打ち切りを喰われる。

これはかなり難しい。
特にバトル漫画、どうしても中学生キャラは闘えるけど
小学生キャラになると非力という先入観がある。

機甲盤古の魯泉は12歳、そして戦えないキャラになってしまった。
闘えるキャラに、黄雷が一番若いだが
裏設定上は人間13歳と相当。薄々俺もそう思っただろう。

小学生キャラは、基本的に闘えないという暗黙ルール。

........こういうすごく微妙な線引きが存在している。


俺のイメージでは、この主人公は
ヒーロータイプだがあくまでもアンチヒーロー
主人公補正はあるけど負ける時はそれなりキャラ面の強さを見せる。

天邪鬼タイプだが素直さがある
馬鹿ではないがそれほど賢くない。

能力は強いといえば強いけど
あくまでも”変動を起こす”タイプ。

子供の無責任を武器として活用する。
物理破壊力はないものの、大人のルールを攻撃できる。

.....このキャラの格好良さは選び難い。


学校では小学生まで私服は許せるけど
中学生以降は基本的に制服。

どんな不良でも、ほぼ”制服をアレンジする”に留まる。
制服というルールは完全に無視で私服で登校する人はあんまりない。

つまり、中学生と小学生にルールに対して容許度は
決定的に差が存在する。

これはこの作品のキーポイントの1つ。


小学生は基本的に”責任が無い”。
悪い事をしたら反省は要求されるけど、基本的にそれだけ。
12歳の年齢は法律で罰を与える事ができない。

道徳の縛りも小学生にもかなり弱い。

だからこそこの挟間に何かができる
という子供のヒーローになるかなと思った。

決して褒める事じゃないけど、大人がすごくやり難い事が
この子供はやってくれる。

裸の王様に真実を言う子供みたい。

でもこの作品の場合は天然でも、猫かぶりでもなく
自分は子供だから死刑は無いと信じ込んで
敢えて大人に言えない事を、一番派手な形で暴れ出す。


正直、こんな子供は現実に居るとすごく面倒と思う。
俺でも多分好きになれない。

でもそんなの主人公なら
何かがやってくれるの気がする。

大人の縛りで、立場の悪さで
色々が言えない経験は痛いほど体験した。

法律でも罰を与えないやつが、
パンチではなく別の形で”子供”で懲らしめる。

ルールの力が持っていないはずの子供が
ルールの優勢に居たはず大人が、立場が逆転にルールに痛められる。

そんなの話かな....。

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