2011/06/06

画と病気

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3
ルイス・ウェイン

http://10e.org/mt2/archives/200610/280214.php
アルツハイマー病を患った画家の絵の変遷

http://dr-kono.blogzine.jp/ninchi/cat10282060/
時計描画テスト「最終回」採点法


大体3年半前、医者に”時計の数字を書く”と言われた父さんは
”15”まで書いた時、びびった。
 
時計の数字は12まで、という事すら覚えなかったのか.......
 
あとはね、”35-7は?”という連続引き算のテスト。
1回目は28、2回目は21まで正解出てきたが
3回目は逆に数を”増えて”
4回目は、父さんが200と答えた時もショックだった。

こういう抽象思考は、既に何秒も続けない事だ。
 
その頃は、まだトイレくらい自分で行ける。
バスは乗れるけど、必ず迷い子になるから
明らかにおかしいと思ったが......
 
今思えば、6年前辺りからの事かな。
公園に運動の頻度はじわじわ下がって、
食事はどんどん適当、その時までほぼ毎日のフロも掃除も
少しずつやらなくなった。
 
それでも、買い物は父さんと一緒に行くから
まだその時はそんなに変と感じられない。
 
5年前は母さんと変な喧嘩が起こる。意味不明の感じって。
前フリが無くて大切なモノを捨てて
写真は破れ、会話も.....いや俺の会話は通じるけど
何回も言わないと理解できなかった。
 
その時はボケかなと思うが、酷くなって医者の所に行く。
 
今で思えば、父さんは俺の言葉を多分理解し切れていなかった。
言葉2つ3つ別々理解できるけど、それは単なる聞き取れだけ。
 
.......そう、それはただ”返事”だけだ。
 
”今日元気?”と聞けば、”元気です”と答えたと同じ。
 
考えた訳が無い。
反射的、今までそう答えただから、そう言っただけ。
 
”何言っている?ああそれか。それですね、それが分かる
早く答えなくちゃ、頭はあんまり分からないけど.....
とにかく答えなくちゃ。”
 
そんな風だろう。
 
William Utermohlenの絵と似てる。
 
最初まだ”顔はそんな形”を覚えるけど
だんだん、”顔に目と鼻と口がある”と覚えるだけで精一杯。
 
最後は......目と口の存在自体、覚えない。
いや、正確的に”思い出せない”かも。
だって、目と口に居るべき位置に、ちゃんと余白を残った。
 
それは”そこが何が居るが思い出せない”の証拠。
 
耳だって辛うじてうろ覚えくらい。
 
 
........こういう事は辛いな。記憶は徐々に消えていくの事。

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