2011/06/20

ピラミットの底辺

福本伸行先生の作品を考えてた。

どこのインタビューを読んだら少し理解した。
あの人は、底辺の労働階級として視点で生きていた人。

頂点や資本家、或いは恵まれる人じゃ
決して理解できないドロドロさをしっかり分かっている。

だからその必死さは生々しい。

そして人間のスケールも上手く描いてる。
高い所に居る人は器として大きく........じゃ限らない。

自分の器を越えると、人間は理性が続けなく崩壊していく。
だから人間はどうしても”その範囲”を踏み出せない。

これもよく知っている。だから余裕が無い人は、
普通の人より”ギリギリ”の場所に立てないといけない。

崖っぷち、そんな危険の所.........少なくでも
”安全に言えない所”で生けないといけない。

そんなの人は、隙を突くという策を上手く使わないと
活路を開けない。

こう見ると分かる。作品に描いてる”巨悪”は、人間ではない。
社会のシステムと現象そのまま、キャラクターにした方法だ。

だからそんなに生々しい、純粋な悪意で描ける。
現実の残酷をキャラにしただから。

人間の器が限られた関わらずに作品に莫大な金額を動いてた。

そこはテーマと考えればちょっと面白い話。
人間は金がすき。多くほど良い。

でも金をたくさんを取るために覚悟が持たないといけない。
普通の人間なら数百万程度で。

手に(銀行に置くじゃなく)数千万になると分からなくなる。
自分より大きな金を持つと金と自分の関係は倒転するから。

欲望と必死さ、底辺から上っていく、
綺麗な所ではなく隙間で行く、闇の意味で。

そんなの所を描くの作家です。

この意味で考えなら
俺は神を描けても、妖怪は描けないと思う。

だってあの人の視点にとって、俺は完璧な小市民じゃん。
善も悪もなれないの普通。


人間は”もう動物じゃない”という承知の上で
人間が”社会”というモンスターに向かう生命力、
どんな形になれるという感じ描いてる。

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