2021/04/03

『誤解』という神器

 

『めぞん一刻』を勉強して、1つことをわかりました。
『誤解』という神器を。

俺の漫画はラブコメを描くの難しいのは、
キャラの間に『誤解』はしないから。

情報を伝うときにミスしたら大きなトラブルが嫌いなので
自然にキャラたちに互いの理解は最短距離でいく
スタンスで漫画を描く。

でも、ラブコメでは『誤解』は非常に使いやすい。

バトル漫画のようなバトルがないため
ラブコメはその気があればすぐ二人が結ばれる。
現代ではヒロインの数を追加で水増やせるが
高橋はめぞん一刻でそんなことでしなかった。

誤解の利点は『好感度を好きなだけ微調整できる』。

もし二人がうまく行きすぎると、
些細な誤解で『少しくらい好感度を下げる』
そして、誤解で仲がよくなるのもありだから、非常に便利。

ある程度に二人の仲が一進一退、ぐるぐる回しても
物語に耐えられる。



あるいは、『誤解で』物語を好きな方向を進める。

このシーンはまさにそう。
もしここが赤ちゃんの誤解がなければ、三鷹は退場できない。

本当に起こったことと比べて
誤解は『あくまでも起こってない』ことなのに、
似てる力があります。

ええ、現実にもそうだから。
真実は知らなくても、誤解だけでいくらでも事象を変化させる。

ある意味、『嘘』ほど心象が悪くないだからこそ
キャラの悪意を感じられないから読み手もストレス少なめ。

誤解と噂はこんなに便利と思わなかった。
これをここまでうまく使えるの高橋先生はすごいなと思いました。

http://kansou-review.com/maisonikkoku-comic-001/

誤解のパターンまでいくつ用意しているのが絶妙。

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