2014/12/31

ポクリ

フォカスの漫画を描いてる。
そういえば主人公ポクリ、序盤はかなり悩んだ。

いや、キャラ自体はシンプル。
とにかく14歳だけど高校にいる天才少年。
デジタル相関が得意、
あとは広告とセールススキルが凄くて
どんな物でも彼の手にかかれば必ず売れる。

だけど
読みきりの話を考える時はすごく変になった。

話はいくつバリエーションを考えても
よく妙に暗い話になる。

両親不在でゴミ場は子供の頃によく居た場所
難病で20歳まで生きられない、という裏設定を考えて事があった。

.........なんでだろう。こんな設定で。

だからずっと1話目が描けない。

まあ12年前の俺は分からなかっただろうな。
フォカスは、シリアスで描くべき話じゃなかった。
無理にシリアスの話で描いても面白くない。

例えばポクリは本当にこんな悲惨な過去があっても
多分物語りの雰囲気は明るく、みんな不真面目
という感じで進めるべきと思った。


ポクリは決して振り回されない。
いつも人を振りまわる側だ。

俺の漫画では珍しくの主人公タイプ。

そしてさ、よく考えるとこの話は
俺の連載タイプのシナリオに唯一のギャグ漫画なんだ。

この12年に、この漫画を連載しようと思っているけど
話は軸が無くて売りも無くて全然出来なかった。

でも今年で14話目まで描いてたな。
同人誌を参加するときに年1~2回描いてた。気楽のギャグで。
いつのまにここまで続けていた。

しかもポクリは、
ほかの全てキャラより早めに週刊連載に載せられた。


ああ、あいつは妙に不思議な気質が持っているな。

あいつは俺じゃない。俺とあんまり似てない。
でも俺はあいつをよく描ける。

..........あいつは誰だろう。

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