2012/02/21

”勿体無い”

ネーム打ち合わせ終了。
今回はパーセンテージの問題ではなく、
構成の概念からもう一度確認するようなモノ。

丁八戦は6ページ程度に抑えよう。
このポイントは最初から言われてたが
今日やっとその意味を分かりました。

重要のは”丁八パートは6ページ”ではなく、
”この試合のテーマでは、丁八はおまけとして描かれるが正解”
という捕らえ方が俺的にピンが来る。

丁八戦はそれなり面白い、
しかも確かに丸1回に支えるほどボリュームがある。
ちゃんと描かないと勿体無い。

だが。勿体無いだから描く、この考えはまず間違いました。

編集長はそう言った
”この17ページはまるで前菜の階段でデザートを出た
しかも量は多すぎる、食べると腹が一杯になってしまう。”

単体として美味しいでも、フルコースとして不正解。


音楽として例をすれば、丁八戦は”前奏”。
つまり20秒で終わるべきモノ。

いくらアイデアたくさんを持っていても
その20秒に詰めると音符が多すぎる。リズムが狂う。
無理に2分に延長したら、それは前奏に言えません。

スパッと20秒でこの曲の先頭を聴かせる、魅せる。
それは前奏の仕事だ。

全て聴かせたい音符を入れて曲を作るではない。


これは技術ではなく心境の問題。
ここまでずっと”描きたい物を出来るだけ描く”
スタンスで描いてきたが、今回の試合はコレじゃない。

今の所はちょっと掴め難いが、今日は何となく感じ取れた。

アイデアを贅沢に使うだけではなく、
”贅沢に捨てる”も非常に重要なポイント。

アイデアは足りない場合ならともかく
ここまでアイデア量を溜まると、使い切るもう不可能、効果も悪い。

なら、面白さを最優先すべき。

面白くなるなら出来るだけ描く.......今までそうやってきたが、
ここからは多分”面白くなるなら、出来るだけ捨てる”。
という器量が必要になると思う。

全てアイデア描き切れるのスタイルは倉頡迷宮だけで充分だ。
4回戦の目標は別の所に居るはずだ。



そう言っても慣れるまで多分まだ3、4回くらいかかる。
それまで頑張ってその感じを掴んでみよう。

ネームは難しい、という感じを超えて
ネームが面白い、も何となく違う。

ネームの定義は広がれた、ような気分だ。

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