2011/09/04

原泰久 ”キングダム”感想

この作品は知り合いに勧められた。
特に15巻辺り以降は素晴らしい、と。

早速読みました。とにかく8巻まで。

......これは大当たり。

これ、俺的に少年漫画として出てても良いくらい
熱さがあると思った。

序盤のプロローグは絶妙。
1話で親友が死んだ、展開はとても衝擊的。
1巻は難しい話を描けずに、先ずしっかり皇帝のキャラを立てた。

3巻の山の民に関わる展開はとても魅力的
5巻まで戦略的な話は最低限で描く、読み易く
50人という少人数で城攻略の要素も気迫もが楽しさ満載。

5巻だけで充分に作者に器と腕を伺われる。

週刊連載と思わせない内容クオリティー。
キャラクターの描写はハイレベル
主人公は気持ち良いほど強いが、歴史の内容もきちんと描かれている。
バランスは上手く取れてる。商業的に、歴史漫画の手本になると思う。

強くて純粋に面白い。
まだ最高点じゃない所なのに既にこのレベル、
ここからの展開はとても楽しみだ。

ちょっと疑問があるのは、何故この作品は少年誌で出ないだろう。
まあ集英社だから少年誌になったらジャンプ一択だから
少年ジャンプならこの作品の持ち味を出せない
ヤングジャンプで連載するのは正解と思ったが。

作品自体は文句なし、しかしこの事はちょっと考えさせた。

今の(特に週刊誌)少年漫画は、何かがに囚われる気味。
こんな作品を創り出せない。

作者はこの連載を始める時点は31歳、
どちらで言えばまだ若い、難度高いの歴史漫画を上手く描いてた。
しかも日本じゃなく中国歴史...さらに週刊誌で。本当に凄いと思った。

面白い漫画を描く、という能力はシンプルに見えるけど何より大切な特質。
作者はこの素質がある。

本当に勉強になりました。

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