知り合いは原稿進行中、ちらっと見た。
もう一人はあの原稿を絶賛した。
俺の方はちょっと”そう?”と思った。
あの描き方は、漫画を映画として考えてるの描き方。
カメラワークは素晴らしいが、ああいう漫画は描き込むが必要。
しかし正直、あの仕上げは穴だらけと思った。
頭の中のイメージはあるが、彼の技術では上手く描けない。
まあ時間をかければ何とかになるけど
月刊連載なのでそれも出来ない。
把握しきれないキャラクター。見づらい構図。
未熟な仕上げ。問題だらけ時間管理.........
彼にとって連載を描くまだ条件が整えないと思わせた。
キャリアから考えればそこそこ上手いレベルと思うが
ある意味自分を過信だから作画方式の選択ミスの所かな。
頭の中に”出来たイメージ”はあっても
”完成作品”まで道がかなり遠い、というシチュエーションを実感した。
それ本来は極めて高いの画力、
大量のアシスタントが居る初めにできる描き方だ。
もちろん本当に出来たら、絵で魅せる作品になれるが
残念ながらあの人は腕がそれほどセンスが無い。
あるのは、頭の”イメージ”だけ。
彼は絶対に知っている。
だがそれを処理する余裕はなかった。
このままじゃ5話目を描く前にきっとピンチが現れる。
だからさ、俺の描き方は確かに華がないけど
このレベルの腕なら”分かり易い”の絵を見せるの方が正しい。
漫画はね、見せるのは”絵”ではなかった。
絵は見せるの”手段”に過ぎない。
上手くない人なら、自分の器量を合わせて表現を選ぶべきと思う。
”高段な技術を使える”の事は”自分の実力が高い”と等しくない。
この事で、映画の考え方はあんまり漫画に似合えないと再確認した。
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