2012/05/05

成功しなければ?

今日は友人の話を聞いてる。
ちょっとずっと考えているテーマを描いて見る。

”成功しなければならない?”

漫画家としてヒット作を出せば千万から億単位を稼ぐ。
普通の定義では、それは成功。そしてもちろん良い事。
金があれば安心に暮らせる。作品もずっと描けるし。

だから、たくさん人は”成功の作家”を目指す。
成功しなければ、漫画家になる意味は無い。
別の仕事を勤めの方が良い。

こういうのは何処か間違い......しかし上手く説明できず。

だってさ、この定義の”成功した”作家以外、
たくさん作家が居た、そして良い作品も生まれた。
それはそれで、意味があるじゃないかと思った。

成功は無いけど、意味はある。

俺だってヒットしたくない訳が無いが
今まで1回1回の連載をしっかり描き続けた
面白いと言われて、良い作品も描いたし。達成感は高い。

俺にとってこの仕事の意味は面白い漫画を
できるだけ多いに、出来るだけ長い時間を続けたい。

収入はヒットしない限りまあその程度でしょうが
それでも、たくさん意味がありました。

漫画のヒット率は1割弱だし、
色んな意味では自分で把握できる事ではない。


色んな人の”成功の定義”は金と名声。

しかし俺にとって読者に楽しく読ませたい。
自分もしっかり面白い漫画を描く事、それは自分定義の”成功”。

それも有りだと思う。

別に誰もこんな風で考えるべきと思わない。

でも割りと、この現実に”色んな成功”を見えないも事実。
この世にもっとバリエーションがあって欲しい。


手塚先生時代の作家はいつも
”読者が次回を待っているから頑張る”と言っている。

...........まあ正直、作品はヒットしない限り
待っている読者はそんなに多くないと思うけど
逆に言えば、それは”もっと読者に読まれたい”という願いがある。

それはこの仕事の達成感。
収入多いのは嬉しいけど、それは”達成感”ではないと思う。

収入はどちらで言えば”安心感”に近いと思います。

こう考えると、人間の気持ちは安心感が達成感に上回りのは普通。
決して間違い事ではありません。むしろ自然。


でも人生は安心できないのはよくある話。
今までたくさん”不安だからこそ上手く行った”経験がある。

俺にとって不安は割とプラス働く。
だから普通の人ほど不安を怖い事がありません。

多分、その差はそのくらいだけかな。

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