2015/10/01

隠し方

ワールドトリガー序盤の話をもう一度読むと
ひっかかる所を感じた。

修は基本的に戦闘の才能より、リーダーシップの才能がある。
8話目にこのシーンがひっかかる。
戦闘が割と弱いのに『指令を出す』事だけ妙に手慣れを感じる。

あとは、記者会のエピソードも全く汗をかかっていない所も
すごく気になる。

そしてさらに気になるのが
修のリーダーシップはあるはずけど、
周りキャラもそれぽい評価もある
が、
実際に『リーダーシップがある』という明確の評価が出ない。

このポイントが物凄く違和感があった。

キャラを作るときに『他人から評価をもらえる』のが基本の技術。
これが無いとキャラ作りが困難になる。

で、修の評価に関してユーマより多いのに
あやふやな言葉ばかり。

一読者としてわかりそうで掴め無い。
そこがこの作品の面白さ、同時にモヤモヤもある。
なかなか『ネタ明かし』してくれない感じ。

作者は明らかに本質が掴めているけど言い出せない。
周りの描写で焦りプレイ。

これはかなり、頭がいいけど素直じゃない人のやりかた。
良く言えば賢い、悪く言えば狡いという。


例えばこのシーン、
本質の意味なら『単純だから見破りやすい動きだね』という意味だが
会話で書き直すると『素直な動き』になる。

つまり、『会話』だから読者にとって読みやすくなった上に
ネタがバレにくい、想像の余地が残してくれた。
そして『本質が掴めないから余計に気になってさらに考えたい』
というセリフになる。

上手いな。

だが、こればかり俺が真似したくない。
こういう手のセリフが『嘘』がないけど
 『隠す』という意図があるから、
自分的にこういうひねくれた性格のやり方がそんなに好きじゃない。

俺は隠すより、ハッキリに示すの方が好きだから。

でも確かに勉強になるよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿