2012/01/16

A面B面

デジタル漫画話題その3。

最後はフォカスの話。

この漫画のスタイル、最初本気の構想は
”A面B面”の漫画として描きたいなのだ。

詳しく説明すれば、
ようするに視点が変わる漫画なのだ。


例えば、朝から食事を作るストーリーでは
1-A話は母が作るの視点で
1-B話は姉さんが食べる視点で描く
1-C話は猫がこの家庭の食事を見る視点で描いてる話。

若干ゲームブック感じで、
1つ物語を何回も繰り返す、しかしルートによって
物語の雰囲気もテーマも変われる。

だからこの漫画のタイトルは”フォーカス(FOCUS)”なんだ。

長篇連載ような時間軸一本で強制物語を進むではなく
色んな”視点”で物語を構成する変則オムニバス。


ゲームや映画は似てるモノがあるけど
ゲームとして作られると構成は分かり辛く、
動画として作られると時間も長引くなのでテンポ悪いから
あんまりこういう作品が見た事が無い。

しかしこのスタイルは、デジタル漫画として最適と思う。

1話完結で描けば話も短く、構成は難しくない。
動画と違って飛ばして見るのは自由、テンポは読者に任せるから
多分ゲームや動画より向いてる。

そして今までもこんな1話完結の漫画は無いと思うし。


ちなみにこの作品、紙の本として描くと最大の欠点は
”1-Bはどうしても1-Aの後に置く事になる。”

つまり順番は強制に決められる。
このスタイルの作品として、紙本として創られると意味が半減。
だからこの構想は半分諦めてた。

でもデジタル本として作ればシャッフル出来るので
これは案外と面白い作品を創れるかもしれない。

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