2014/02/28

モンスターキャラの役割

 
アイアンナイト1話目の話をちょっと考えさせた。

この作品一番大きな問題は、
コブリンという敵役とモンスター役の扱いと思う。

普通、対人戦は対モンスター戦よりアンケートを取り易い。
読者にとってモンスターは”キャラ”じゃないだから。

と言っても、ただ出せて、暴れて、倒れる物でもない。
それだけじゃ悪役ですらカウントされない。

モンスターの役目は、世界観の表現と緊張感を作るため。
その役目を理解できなければ、作品の魅力が半減する。

そして1話目の話では、殺人犯というキャラの配置が最大のミス。

殺人犯は単なるチンピラで親切な説明役になるのは駄目でした。

殺人犯本当の役目は、敵でも説明役でもなく
1回目の主人公の対比であると思う。

殺人犯でクズ、モンスターになって楽しめる様子と
そして主人公もモンスターになりかけどんどん絶望になったが、
クラスメート残ったメッセージで自我を取り戻す。

この二人はこういう対比の配置で描くべきだった。

もちろん殺人犯は小物の悪者なのでページはあんまりかかれないが
それでもこの図式は成立する必要と思う。
それを出来れば鉄兵のキャラはより輝けると思う。

しかし実際、殺人犯は前半に1コマも無くセリフも無く
後半が出るといきなり親切な世界観説明、説明終わったら負けた。
それだけ。

殺人犯だけではなく2回戦のコブリンも同じ
単なるモンスターで描かれて
ヒロインの役割は良い感じで描いてたが
比べてコブリンの役割はそれほど考えていない。

3回目の菊田はやっとそれらしいの雰囲気が出たが既に遅い。

役割配置の事は序盤の雑魚キャラにも与えなければならない。

そう工夫しないと、序盤の話は盛り上がらない。
序盤の掴みが大切のジャンプではそれが致命傷。

大体の作品はキャラが揃ったから面白いぞと言っているが
それは違う階段の仕事なんだ。

序盤のキャラは”掴み”という仕事をやなければならない。
そうじゃないと3巻目以降の本番に繋げない。

だから作者は雑魚キャラの役目を理解しないといけない。

これは結構考えさせた。

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