2015/09/14

重点と本質

ある意味、いつもOPで来た人に驚かせた。

一応テーマは『イケメンと女の子を描く!』という体験だったが

まさか
『鼻はどう描ければ分からない』
『髪の描き方が分からない』
『目の描き方が分からない』
『体が描きたいけど分からない』
『全然描けないからイケメン描かなくでもいい?』

というレベル人ばかり。

...........いやマジで
分からないまだいいけど、俺は描き方が教えたはずなのに
あの描き方を試して描くくらいしろよ。

まあ分からなくでもない
本質から参加者募集の方向性が間違いましたからね。
『描いたことがないでも大歓迎です!』ようなスタンスだから
顔ですら描けない初心者ばかり集めるし。
『漫画好き』だけど
『漫画描く好きじゃない』人ばかり集めてしまう。

そして漫画を学ぶに同じ感想が浮かぶ。

基本的にさ、
漫画学校の授業に目や鼻、服のシワの描き方は教わないんだ。

理由はそれはあんまり細かく、どうでもいい。
あんなの事ばかり囚われた人は重点と本質を掴めない
そしてあれくらい学校で学ばなくでも自学で何とかすべきレベル。
鼻の描き方を教えあげないと鼻を描けない人は
絶対に上達しない。
いくらなんでもそれくらい自分で描き方を観察して探して描けよ。

重点と本質を掴まないと。
この点に関して先生も学生も経営者も同じ。

今やっている学校、この商売の本質は多分無理があると思う。
俺はあくまでも『教育』でやるつもりだから
いくら学生が下手でも丁寧に教えるつもりだが
商売の角度で見ると話は別だ。

この商売は無理。

こういう事は感覚的だから上手く断言できないが
でも強いて理由を上げれば

まず台湾では漫画描くという事自体は仕事として扱えられない。
日本も厳しいかもしれないけど、台湾はさらに厳しい。

2つ目は台湾の漫画市場は成長期じゃない。
だからこの辺りには積極的にやる人が少ない。

3つ目は元々『漫画は学校で学ぶ』という概念がまだ薄い。
今の段階は事業としてじっくり育っていくならまだいいが
儲かる商売としてまだまだ無理なんだ。

4つ目は、学習の姿勢という事。
元々漫画が趣味だから楽しい、
でも『楽しい読む』と『楽しい描く』という事が
根本から違う。

そう、
『遊園地で遊ぶ』と『遊園地を経営する』のが全然違う事と同じ。

これはアホでも知るべきの常識だけど
残念だがこんな基本でも混同する人がたくさんいる。

これは参加者がハッキリ意識できないかぎり
授業自体すら始まらないくらい。
だから、本来はあんな人が来なくでもいいのに。

誰でもいいから来てくれというスタンスだから
ある意味にみんなの時間を無駄にするんだ。

そしてさ、OPに来た人は割と內向的そして消極的
学習欲が弱い人がばかり
その上に『別の漫画を描きたくない』
というタグまであるとどうにもならん。

夏休みコースの学生たちの方がずっとマシ。
少なくでも7割の学生はサクサク描けるし
下手な人でもそれなりの意欲を見せてくれた。
 『髪の描き方は分からない』レベルの質問が少なかった。

そういえば、あの学生たちが
OPの段階では来ていない人が多いね。

俺はさ、『誰でもいいから来て』ではなく
『ど下手でも構わない、本当に漫画を描きたい人』
を上手く誘うの方がこの学校の本質に近くと思う。

商売はよく『匂いを嗅ぐ』と言っている。
それくらい曖昧なものと思う。
商機は見えない、聞く事すらできないものさ。

だからこそ、本質と重点を押さえから深く考え込もう。

0 件のコメント:

コメントを投稿