2015/09/17

情報の入り方

俺の考えては、20世紀までの『良いネームの漫画』と
21世紀『良いネームの漫画』は決定的な違い特性がある。

それは、情報の入り方と思う。

そして21世紀から新しいのネームの描き方が
『デスノート』が筆頭と思います。

何かが違うと言わせてみれば
20世紀のうまいネームは『省略が上手い』
21世紀の上手いネームは『多様な価値観思考見せが上手い』
と思います。

デスノート、鋼の鍊金術師、ワールドトリガー、ハンター
この4つがこの系統のネームが一番上手い作品と思う。

こういう手のネームは情報が極めて多い。
でも小説と違って、描写ではなく本当に『情報』だから
1つ1つ情報が面白いなら
読者を何度も読み返したい、中に隠れた情報を掘り出す。

そして特徴として大コマが主流の今、
こういう手のネームは比較的に小さいコマで描かれても許される。
有益的な情報さえあれば、小さいコマでもしっかりに読んでもらえる。

こういう情報の処理が非常に難しい。
ワールドトリガーで例をすれば
まず世界観とシステムを上手く作れないといけない。
そして全体的に出来上がるから何を描く意図的に配置する。

これは『作家手持ちの情報が異常に多く必要がある』
(読み手に多様な読まれ方に耐える、という情報配置が欠かない)
つまり、感性やセンスだけじゃ決して描けない
頭が良くないと、勉強が得意じゃないと描けない。

つまりえーとこういう手のネームは
手塚先生と藤子先生が描ける、でも鳥山先生と留美子先生描けない、
という事になる。

こういう作品は小説より漫画の方が有利と思う。
小説はどうしても『描写は文字でやらないといけない』だが
漫画は『絵で描写して、セリフ文字が情報を見せる』 。
情報処理の意味では、読み手にとってより専念できる。

理屈的に小説の文字より高い精度で情報処理できる。
そしてこの点についで映画も不向き
(性質的にじっくり文字を読めないから)
だから漫画にとってすごく強みになると思う。


盤古の中盤あたりがこういう感じで描きたいけど
情報処理量が頭が追いつけない感じがした。
倉頡迷宮~月牙泉篇あたりがどうしても情報処理が雑になって
勢いで誤魔化す所があちこちあった。

だからワールドトリガーの連載を見て
大規模侵攻もランク戦も俺にとってかなり理想に近い形になって
ああいう綺麗な情報処理を実現したのが羨ましいと思った。

そして読者はじっくり読み込む所も
今で思えば感慨深い。

『そこまで話を考えれば、読者は必ずそこまで読んでくれる 』
という姿勢が見たら本当に羨ましかった。

俺の頭がたぶんそこまで良くないが
いつかあんなの形で俺なりの『最高のネーム』を描きたい。

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