2011/11/09

輝竜戦鬼ナーガスの話

輝竜戦鬼ナーガスは珍しく怪物(特撮)ジャンルの作品。

確かに中学生辺りで見た。なかなか面白く
迫力満点な演出、その時から好きでした。

で、9巻打ち切りの作品でした。
その理由は、今では少し考えられるだろう。

あの作品の最大の売りは演出だった。画力は文句なし。
モンスターデザインも素晴らしく、映画でも通用できるレベル。

......この作品の失敗点、説明するのは難しい。
怪獣特撮はそれほど詳しくないから、重点が捉えない。

まず無難の1つ目。
やっぱり怪物に関して”思考の描写”と思う。

例えば.....俺的に、ガメラは何が考えているのは
分からないこそ、怪物なのだ。そこが良いんだ。

ナーガスの怪物は、思考回路は人間と結構似てる。
少年漫画としてそこがある意味は仕方ないが
もっと大胆に人間離れ価値観でやってほしい。

映画の怪物は人間と話せなくでも物語は進む。
しかし連載漫画は2時間の映画と違う。
いくらバトル漫画でも、会話は無いとストーリーは進めない。

漫画だからキャラクターは思考持たないと
やり取りと物語として成立できない、
そこはできるだけ人間キャラとナーガスに限ってほしい。

2つ目は........怪物特撮というジャンルの最大の難点と思う。
つまり、こういう作品の”ストーリー運び方”は未確定。

主人公を立てるまで連続バトルの序盤は特に問題なし。
必殺技習得まで、この作品の長所を発揮できる。

問題はバトルより、”物語性”を描かないといけない中盤。
必然バトルの割合は下がる。

怪獣バトルはキャラに感情移入できなくでも
”怪物は怖いけどカッコええ”の感じで読めるけど
物語を進めると別の話だ。

そして、怪物のキャラは増えて、そして思考がメインで描くと
そこは感情移入できなくなる。

元々、怪獣は感情移入できないモノだから。
しかしキャラを立たないとこの漫画はストーリーを進めない。

つまり矛盾が起こる訳だ。
後半になるとそこは違和感が生まれるけど
上手く挽回できず9巻止まり。

元々アンケートを取るのは相当に厳しいジャンル
その上に話作りとキャラ立て、感情描写、
どれも普通の作品より難しい。

ある意味、ヒットする方が難しいの作品かもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿