2012/07/11

”REASONS”

ちょっと昔の描いた漫画を思い出した。

”REASON”というタイトルで2巻程度のエピソード。通称ペスト篇。

この作品はドラクエでベース描いたファンタジー漫画だが
このエピソードは中世のペストで題材、
勇者達と疫病が戦う物語。

この作品のテーマは”理由”と”言い訳”。
つまり、”本音と建前”を考えているストーリー。

大学の時に悩んだ事の一つ。
人は時々に本音を言うつもりだが実は自分騙し、或いは建前。
真実を言っていない、という話だった。


今までどんなに強いモンスターでも倒せる勇者達は
疫病相手ではどうにもならない。
人はどんどん死んでいく。

ペストの伝染源のネズミをいくら殺せてもあんまり意味が無い
さらに勇者は病気で倒れてしまった。

そんなの中に、勇者達は悪魔と戦い
力強くでも病気を倒せないを気付けて
結局、実は悪魔に助かれた事を分かった。

そして人々は自分言っているのは”言い訳”、
”理由”ではなく事を気付けて、家族に本音を言えるようになって
いよいよ本当の家族になった。


もちろんあくまでも学生時代の練習作だから
論理は色々甘いだが、切り口はよかった。

その時は何となく”疫病”と”言い訳”2つテーマを組み合わせたが
今で考えればこれは面白い試しだった。

構成的に練習作にして高い
メッセージ性もあって、ペストというやや難しい題材を挑む
2方同時進行の物語を描くの最初の作品だった。

人間は悪魔にペストから助かれたトリックも色々インパクトがあった
本当に色々考えさせた話だった。
大学生レベルにして素晴らしい作品。

作品の結果今で見ればツコッミ所は満載だが
あの時まで描けなかったモノばっかりなので
そのエピソードでかなりレベルアップした。


今で考えれば、その時はこれら作品を描けなかったら
基本の構成力やテーマ性を身に付けられない。
プロとして長篇連載を描くのは厳しい。

その時”何となく偶然に出来た”事、
今は意識的に出来るようになる。

実は、最初のあれ”何となく”が一番難しいと思う。
たくさんの実験が描いたこそ、その”何となく”は現れる。

その”何となく”が無ければ、今の”確信”になれない。

だから漫画は、本当に”たくさんを描く”のは重要なのだ。
金になれないでも、全て経験になった。

学生時代はよくやったわい。
こういう無駄に見えそうのネームは何千ページも描いてたのは。

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